プレイバック東海公営~オグリキャップ記念1998年

ゲッターズK
☆オグリキャップ記念
 第7回オグリキャップ記念(G2・ダ2500m、馬齢)が4月29日、笠松競馬場、良馬場、10頭立てで争われた。今年は北海道、上山、大井、船橋、新潟、高知という他地域との場間場外が実施されている。
 結果から先にいう。笠松のサンディチェリー(牡6、父スラヴィック、母ハイゲイル)の逃げ切り。2着には2番手から粘り込んだメイショウアムール(牡8、父ワッスル、母プリンセスダンサー)。中央の人気の3頭は3着にトーヨーシアトル、4着テイエムメガトン、5着アドマイヤコール。超々スローペースでの行った行った。前半の1400mの通過が1分33秒を少し超えたあたりで、上がりの4ハロンが50秒2、37秒5。
 強いから勝ったわけではない。展開がすべて。見ていて途中で嫌になってきた。まったく動こうとしない中央勢。「中央強し」とみてか、「勝ち」にいかない地元勢たち。で、特別の馬ではない、普通のレベルの笠松のオープン馬のサンディチェリー、根本的に距離が長くて、全盛時からみて筋肉が落ちているメイショウアムールが2500mのレースで上がり3ハロンを37秒台で走ってしまう。あげくに3着以下はちぎられてしまうのだから、レース後は腹立ちさえ感じてしまった。他地域との場間場外。こんなレースを他地域に「G2レースです」と見せるのは恥ずかしさすら感じてしまう。
 筆者は父コインドシルバー、母の父ナイスダンサーというミズノサーパスを思い起こす配合で、いい脚を長くの追い込み馬ナイスシルバー(牡7、父コインドシルバー、母オオクラダンサー)から買っていたものだから、なおさら「つまらん」レースに感じた。数日後、ナイスシルバーに騎乗していた原口騎手に「こないだつまらんレースだった。見ていて嫌になった」とボヤいたら、「乗っている方はもっとつまらんぞ」と切り返された。「中央の○○、公営競馬をナメてかかっているんじゃないか。全然、動こうとしないんだもの」とも。
 休み明けのトーヨーシアトル。たぶんにここは叩き台で、次走の帝王賞が目標という思惑はあったかもしれない。それならそれで「早目に仕掛けて出る競馬をイメージしています」なんていうコメントを出さなくてもいいじゃないか。
 レース回顧ということで、頭のなかでリプレイしているのだが、そうすると再度、腹立ちが湧いてきてしまう。
 そもそもこのオグリキャップ記念は問題点が多い。ゴールデンウィークにビッグレースをもってきたい気持ちはわかる。しかし、5月5日にはずっと以前から名古屋(もしくは中京)で東海桜花賞(ダ1900m)が行われている。日程的に無理がある。ただでさえ層の薄い東海公営のオープン馬が、ただただ分散してしまうだけだ。ちなみに、東海桜花賞はハカタダイオーの2連覇。2着にシンプウライデン、3着にマルブツホープ、4着にセイエイツートップ。笠松、名古屋でもっと協力、足並みを揃えた競馬をと望んでやまない。小回りコースで長距離戦をやって、質の高いレース内容を求めるのも無理があるのかもしれない。また、当日、競馬新聞を買って馬柱を見て違和感を覚えた人がきっといるはずだ。サンディチェリーの前走が1400m。当たり前のことだが、オープン馬のレースはひと開催でひと鞍。オグリキャップ記念のひとつ前の開催のオープンが1400mというわけだ。まったく常識外の日程がすどおりしている現状に憤り、落胆を感じてしまう。
 今のままのオグリキャップ記念なら、いらない。別に見たくもない。

 気を取り直して、勝ち馬の略歴にふれておく。3歳時が(3.3.1.0)。まずまずの成績で重賞戦線に乗るのは間違いなかったが、特に抜けた面は感じられなかった。4歳時は重賞戦線に歩を進めて新緑賞2着、駿蹄賞3着、名古屋優駿(東海ダービー)5着、秋の鞍3着、岐阜金賞2着。この世代はハカタダイオー、フジノハイメリットが主導権を握っていて、堅実に走っていたが、あくまでも第3の馬の域を出ることはなかった。5歳の6月に初めてフジノハイメリットを下して、オープン初勝利を得たが、フジノハイメリット自体が3、4歳時から特に成長していたわけではなく、笠松というサークル内でトップグループの一角に入ったという印象しかなかった。6歳になって3連勝でオグリキャップ記念に挑んできたが、相手が弱く、特に評価をアップする必要もないと思っていた。で、今回、オグリキャップ記念(G2)を勝ったわけだが、前述のとおりのレースの中身。もうロートルのメイショウアムールをやっと退けた、というあたりを評価基準としていいだろう。ご存じ、荒川厩舎で、これからは全国区のレースが視野に入ってくるだろうが、応援する気持ちはもちろんあっても、多大な期待は禁物だろう。

※レース結果